さまざまな事情により、生みの親が育てることがむずかしい子どもや、生まれてすぐに手放され、児童保護施設に託される子供がいます。約 3000人以上のの赤ちゃんが乳児院で暮らしています。その母親の多くは、それぞれ重い決断のなかで、乳児院に預けます。そのまま親権を維持したまま、児童保護施設や里子の受け入れを待ち養育を依頼するか、特別養子縁組により親権を渡すか、さまざまな選択をしなければなりません。望まない妊娠の場合、実子斡旋の道が完全に断たれてしまうと、出生や養子縁組の事実が戸籍に記載され、 周囲に知られてしまう可能性が高まり、生みの母は精神的に追いつめられ、密室で自力出産したり、非合法の中絶や子捨て、子殺しに走る可能性もあるといいます。行政や民間の養子斡旋団体などが相談窓口となりえます。いずれにしても、一人で決断することは、とても困難なことです。

 

その決断において、まずは産むのか妊娠中絶を行うのか、という重い選択を強いられることになります。妊娠して22週間目以降は中絶も難しくなります。一般に人工妊娠中絶手術は、危険度からいって妊娠11週までに行うことが望ましいとされています。そのため、望まない妊娠、継続できない妊娠については、早期の診断から妊娠に関わる人すべてへの指導・カウンセリング、そして対処がとても重要となります。

妊娠と出産に関する正しい知識、生んだ場合、自ら育てることが難しい場合に、子供がどのように育って行く可能性を持ち、またその子供とどのような関係性を築いてゆくか、知り、考える必要があります。